【残るCM】鈴木亮平さん出演の生茶のCMが大好きだという話
2025年11月13日

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何年経っても私の記憶から抜けていかないCMがある。
それはアミノ式という飲料水のCMだ。
♪燃焼系 燃焼系 アーミノ式、燃焼系 燃焼系 アーミノ式…という軽快な音楽とともに、
女子学生がその場でクルクル回っている姿がすぐに思い浮かぶ。
これは「耳に残る」「目に残る」CMと言えるだろう。
近い旋律、近い光景、近い飲み心地、こういったものを感じるとすぐに脳裏に蘇ってくる。
そして今年、このタイプとはまた違う方向の「残る」CMに出会った。
それは鈴木亮平さんが出演されている生茶のCMだ。
↑キリン 生茶 「きもちよさ、と生きていく 空」篇 30秒 (キリンビバレッジ 公式YouTubeチャンネルより)
まず、冒頭から無条件で引き込まれる。
何かほかごとをしていたとしても、曲が聴こえたら、思わず手を止めてテレビを見てしまう。
Bialystocks(ビアリストックス)さんの『差し色』という曲が、体にしみわたっていく。
春先を思わせる暖かい日差しと、穏やかな海辺の住宅街。
脇に木や草が自然に生えている至って普通の道を、鈴木亮平さんが歩き、生茶を飲む。
今まで、こんなに身近なシチュエーションで、こんなにお茶が美味しそうに見えるCMがあっただろうか?
「CM」なので誇張したシチュエーションで美味しさを伝えるものもあるが、
この生茶のCMは現実的なところがまた良い。
「日常の中にある生茶」という感じがする。
「普通の人」「普段の生活」「いつもの毎日」
こういった「日常」をお芝居で表現するのはすごく難しいと聞くが、
鈴木亮平さんの自然な振る舞いが見ていてとても心地よい。
そして、あくまでお茶がメインという点も好きだ。
若干の勾配がある坂を登ったあと、生茶を飲んでホッとする。
「生茶が」あなたに安らぎを与えます、という感じがする。
他の飲料のCMでは、「その飲料が」というよりは、
「その飲料を持っている人が」あなたに安らぎを与えます、という雰囲気のCMもあるので、
生茶のCMは、主役が誰なのかはっきりしていて好感がもてた。
あと、ナレーションが過度についていないのも良い。
お茶の旨味や甘みを味わった声と、最後のキャッチフレーズのみ。
「(ふぅ…美味しい…)」みたいな、日常でふとした時に出る内言の感じと近い。
まるでキリンの回し者みたいに褒め称えまくっているが、誓ってそうではない。
こんなにも心に「残る」、余韻が「残る」CMに出会えて、ただただ感動しているのだ。
正直生茶のCMは、
●ユニクロのCMといえば、サザン・オールスターズさん
●クリスマスのケンタッキーCMといえば、竹内まりやさん
こういう感じで、Bialystocksさんのこの曲に固定してほしいかもとまで願っている。
曲が変わるとしても、他のBialystocksさんの曲が良い。
雰囲気がとても良く合っていて、お茶の優しい甘さが思い浮かぶからだ。
たった15秒~30秒の間に、お茶の爽やかな後味のような余韻が残り、
店頭でも頭に勝手に曲が流れてくるほど、見た人の心に残り、
そしてCMの歴史に残り、
数年経ってもまた思い出せるような「作品」だなと思っている。
…ちょっとコンビニで生茶買ってきますわ。
(本当に回し者じゃない)
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