【高校野球】タイブレークの試合から見る、私の中の「同点になったら一回表」理論

2025年11月13日

【高校野球】タイブレークの試合から見る、私の中の「同点になったら一回表」理論 エッセイ

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毎年の夏、高校野球を観るのが好きだ。

すごく詳しい訳ではないが、選手の方たちが一生懸命プレイする姿を見て

「やったー!」「あ"ー!」と大きな声を出して応援してしまう。

 

今年は、準決勝まで進んだ公立高校の県岐商の応援に思わず力が入った。

酷暑の中での2試合連続のタイブレーク(延長戦)。

頑張っている選手たちの姿を見て、元気づけられたし感動をもらった。

 

このタイブレークになった時に私がよく言うのが、タイトルに書いた「同点になったら一回表」理論だ。

これを言うと夫はすぐ「はい出た~ナゾの理論~」と小憎たらしく言うのだが、

私の方は至って真剣、むしろ夫に推奨したいくらい大真面目な理論なのだ。

(聞いてるか、実はネガティブシンキングな夫)

 

この理論を簡単に言うと、「九回裏で同点に追いつかれても、十回表からは"一回表のマインド"で再スタートだ!」という、心もちの話だ。

 

「ここまでに努力したことが振り出しに戻ったが、新しい試合の気持ちで前を向いていこう!」

「ここまでに失敗(エラー)もあったが、振り出しに戻ったことでまたスタートできる!」

ピンチの場合でも、チャンスの場合でも、適応できる考え方なのだ。

 

考え方としては、世阿弥が説いた「初心忘るべからず」に近いのかもしれない。

約660年前の人の考えが、現代の私に少なからず影響を与えていると思うと感慨深くなるし、

せっかく良い影響を与えてもらったのに、夫に「はい出た~ナゾの理論~」と言われているようでは、

世阿弥になんとも申し訳ない気持ちになる。

 

実は大真面目なこの理論をここに書いたのも、

「九回裏同点になっても、"一回表のマインド"で再スタート」を体現していこうと決めたからだ。

 

人生のどの瞬間も、一回表から九回裏=これまでの回の積み重ねがあるし、

十回表同点=今からどのようにでもなる試合展開がある。

つまり、私が言っているのは「同点になったら一回表」理論というよりも、

人生は常に「九回表同点 十回表タイブレーク決定」理論なのかもしれない。

 

そうだとしたら、人生ってハードモード過ぎる…。

まあでも嘆いていても仕方ないので、初心を忘れずがんばろう。

ありがとう世阿弥。